インタビュー&寄稿

【ママ起業家インタビュー】いもと英会話スクール 井本安栄さん

 

今回は、親子で楽しく英語を学べる「いもと英会話スクール」を設立・経営されているママ英会話講師 井本安栄さんにインタビューさせていただきました!安栄さん、まずは簡単な自己紹介からお願いいたします。

 

 

はじめまして。大分県大分市で赤ちゃんから大人まで通える英会話スクール「いもと英会話スクール」を経営しています、井本安栄です。

起業したのは2017年、その前は大手英会話スクールで教務主任として勤務して英会話レッスンを教えたり、外国人講師の指導を行ったりしていました。

実は大学時代は日本語専攻で、第2言語習得理論や言語学を中心に勉強し、高校の国語の教員免許も取得しました。アメリカ留学中は日本語教師を目指していましたが、帰国後、英会話講師になることを選択し、それ以来ずっと英語の先生。出産、退職、子育て専念期間を経て、起業し今に至ります。

プライベートでは、2児のやんちゃ男子たちに振り回されているママです(笑)

 

 

やんちゃ男子育児、おつかれさまです(笑)安栄さんはもともと日本語教師を目指されていたんですね。第2言語習得理論も深く学ばれたうえで、今は英語の先生としてご活躍されている。起業のきっかけもお聞きしていいですか?

 

 

長男が4歳、次男5ヶ月の時に、初めてフリーランスの英会話講師として1人目の生徒さんを引き受けました。

きっかけは地域の子育て支援の場、こどもルームです。親子でよく遊びに行っていたのですが、そこで出会ったママさんに「うちの子に英語教えてくれない?」と言われて、軽い気持ちで引き受けたのが始まりです。

当時は子ども預け先がなく、そのママさんとは子どもを交換する形で、我が子を預かってもらい、狭い自宅アパートの一室で教え始めました。

その後ありがたいことにママ友つながりで依頼が増え、これは何とかビジネスとしての体裁を整えていかなくちゃな、ということで、本格的な起業に向けて動き出しました。

当時は子育てに軸足をおきながら自分のペースで働きたいと考えていたので、起業を選びました。相談機関などにもサポートを頂きながら、最終的に長男が6歳、次男が2歳の時に開業届を出しました。

 

 

ママ友のお子さんに軽い気持ちで教えていたら、起業することにって面白いですね。

Expatfamily.netの読者さんには帯同者や転勤族も多く、場所にとらわれない働き方として起業を検討されている方もいらっしゃいます。安栄さんの実体験から、起業のコツや知っておいた方がよいと思うことがあれば教えてください。

 

 

起業のコツですか、、、偉そうに語れるような経験はないのですが、「自分の好きなこと、信念を持ってやれること、で起業する」ことだと思います。

結局、起業は紙切れ1枚税務署に出すだけのことなんです。本当に大変なのはその事業を続けていくこと。色んな困難があっても、結局その仕事が好きで、信念があれば乗りきれます。これは結婚と同じかもしれません。婚姻届を出した後に、続けていくことの方が大変ですから。(笑)

実際、私自身専業主婦でしたし、もちろん経営の知識はゼロ。でも英語を教えることが心から好きでしたし、一生の仕事にしたいと強く思っていました。本当に好きなことで起業したからこそ、困難があっても、今も事業を続けられていると感じます。

 

 

 

個人事業主の方の情熱と覚悟、私もお客様とお話させていただくと強く感じることが多く、事業継続のために大切な事だと思います。

いもと英会話スクールは現在キャンセル待ちも出るほど人気とのことで、どのようなスクールなのでしょうか。

 

 

少人数で、お一人お一人の生徒様と向き合えるだけの数しかお受け入れしていないので、どうしてもお待ちいただく方がでてしまって、、、。本当に申し訳ないのですが、創業以来どうしても譲れない特徴の1つでもあります。

一人一人の生徒様に合ったキメ細やかな指導はもちろんですが、それ以外の特徴としては、主に2つ。

1つは、英語だけでなくコミュニケーション能力も同時に伸ばすカリキュラムをオリジナルで開発していることです。
例えば、どれほど低年齢で英検に受かったとしたとしても、初対面の人とまともにご挨拶もできなければ、本末転倒です。単に「英語ができる子」より、「英語を使って社会に貢献できる子」を育てることが目標です。

2つ目は、お子さま連れ歓迎の大人の女性のための英会話クラス「English cafe」です。
これは私自身の悔しい思いを元に作ったクラスです。私は第一子の子育て中に専業主婦だったのですが、好きだった英語を続けたいなと思っても子連れで学びに行ける場所がなく、とても悔しい思いをしました。それなら自分で作ろう!と思い立ち、開いたのが、このクラスです。

ママになっても自分の趣味や学びを諦めない場所を!とスタートし、2018年には大分県経営革新計画を承認頂きました。現在は子育て中のママさんだけでなく、シニアの方や、育休中にブラッシュアップしたい方など、様々な女性にお通いいただいています。

 

 

なるほど、英語を話せるようになったその先を見据えてのカリキュラムと子連れOKの英会話クラス。ママに人気な理由がわかりました。経営革新計画の承認も受けられたとのことで、国や自治体の様々な支援策を上手に利用していくことも大切ですよね。

ちなみに、オンラインの受講も可能でしょうか?

 

 

大人のプライベートレッスンの方のみ、オンラインレッスンを提供しています(現在満席)。ただ、コロナ禍で幼児、小学生クラスでも一時的にオンラインレッスンに切り替えていた時期もあり、今後オンライン専用クラスを作っていくことも1つ構想としてあります。

ママとしては送迎の手間が省けて、とてもメリットがありますよね。やはり私もママなので、ママに優しいスクールにしていきたいなと思います。

 

 

コロナ禍の影響でオンラインレッスンも増えましたね。私の娘もオンライン英会話を受けています。楽しめるときもあれば、楽しめないときもあって。オンライン英会話を子どもが楽しめるように親ができることはありますか?

 

 

実はうちの次男も4歳の時にオンライン英会話の体験レッスンを受けさせたのですが、ダメでして、、、(笑)やはり子どもによっては、合う、合わないがあるとは思います。

ただ私も年少から中学生までオンラインで教えた経験から言えるのは、やはり年齢が低すぎると、かなり親のサポートが必要ということ。というのも、4、5歳ぐらいまではどうしても実物に触って、物の名前を覚えるほうが得意な子が多いので、スクリーン越しにリンゴを見せられるよりも、実物を触らせながらの方が、興味も持つし、覚えが早いです。逆に言うと、そうでないと集中力がもたない。どうしてもオンライン英会話で続けるなら、親が実物に触れる機会を作ってやる努力は必要でしょう。

あとは出来るだけ子ども一人で、個室でレッスンを受けさせることです。親はPC操作の関係で同伴する方もいらっしゃるのですが、そうなると、親は、どうしてもお子さんが集中してないとすぐ口を出したくなりますし、結果的にお子さんが嫌気がさすことも。

リビングなどでレッスンを受けてしまうと、周りにいる親の反応や、兄弟の遊びが気になって、レッスンに集中できなきない子も多いです。まず環境を整えてあげることが大切ですね。

 

 

リビングで集中できない、私そのタイプです(笑)子供によってちがうので、やはり観察してその子に合った環境を用意して、また見守る、長い目で、ですかね。

英語を身に着けるために必要なことは何だと考えますか?

 

 

ずばり「継続できる環境作り」です。語学の習得は一朝一夕には叶いません。仲間がいないと続けられない人は、ぜひ仲間作りを。今はSNSでも励まし合う人たちもいますね。先生につくなら、その先生との相性も大切です。

毎日、毎週、この時間に勉強すると決めたら、それが習慣になるような仕組み作りも大切です。独学なら学習アプリのリマインダーを利用したり、to do リストアプリも有効です。
通学するなら、曜日時間固定だと強制力が働いて、かなり継続できる方が多いです。

三日坊主は自分のせいじゃありません。人間そういうものです。(笑)上手く上達していける人は必ず「続けられる環境」を自分で整えることに熱心です。やる気と根性だけでは続きません。どんな環境に身を置けば、続けていけるかな?とご自身の性格やライフスタイルを振り返ってみてください。

 

 

3日坊主は仕組みで解決!私も本帰国以来すっかり英語と離れてしまっています。最近、RedKiwiという英語学習アプリを入れてみたのですが、仕組みができていないので眠ってます。優先度あげて環境づくりしようかな、、、曜日時間固定の通学は仕組みとしてやはり強いですね。

安栄さん、本日はお忙しい中ありがとうございました!いもと英会話スクールではインスタでもレッスン空き情報等発信されています。ご興味のある方はぜひチェックしてみてください🍀

 

 

 

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